2023年の振り返り〜囲碁にハマったら人生変わった件〜

こちらのブログを更新するのも随分と久しぶりだ。

さて、年末ということもあり、主に今年起こった出来事の中で、自分にとって最も大きかったことについて記しておきたい。
……といっても、何かわかりやすいイベントがあったわけではなく、自分の心の内側――内的な変化がそのきっかけにあった。
一方で、それを契機として自分の行動や状態も変化した。

その辺りを今年の振り返りという体でこのエントリにまとめる。

先にまとめ(TL;DR)

3行でまとめると下のような感じ。

  • このおよそ数年間、様々な物事に対してモチベーション(=やる気)が極めて低い状態で過ごしていた
  • 8月にたまたま囲碁にハマり、なぜか結果として我が身を省みて色々改めることができた
  • 最近は毎日健康で充実した生活を送っている

前提: 仕事と趣味について

この後の話を書くにあたって、私の仕事と趣味について予め説明を挟んでおいた方が理解が得られやすそうだ。……と思ったので、書いておく。

仕事はサラリーマンで、いわゆるSEと呼ばれる職業が近い。
だいたい一日中パソコンと向かい合って、カタカタとプログラムとか書いたりする職業だと思ってもらって差し支えない(正確には違うところがあるが、本稿ではそこは気にしない)。

趣味は、現在は主に小説を書くことだ。
これは社会人1〜3年目ぐらいの忙しい時期には全然できなかったが、その後ちょくちょく休み休み取り組んでは、どこぞの小説投稿サイトに短編小説を投稿したりもしていた。

停滞していた数年間(2018〜2023年8月頃)について

さて、ここ最近の色んな活動に対するモチベーション(やる気)を時系列に沿ってプロットしてみると、概ね下のような感じだったかなと思う。

図: ここ数年のモチベーション曲線

2018年は、まあまあやる気を維持していたように覚えている。
そこから転職を迎える2019年の9月までに一度けっこう下がった。
何がきっかけだったかもうあまり覚えていないが、当時はけっこう色々と投げやりになっていたのは覚えている(引継ぎはちゃんとやったはず……)。

その年の10月はほぼ有給消化期間で、まとまった休みが取れたので一度モチベーションも復活した。11月に転職して最初の方もそこそこやる気あったと思う。
……が、それからはだだ下がりで、その後は概ねずっと低空飛行を続けていた。
コロナ禍はやる気とは関係なかったはずだが、低迷していた時期はまあまあそれと一致している。

モチベーションの低迷期における私の状況を以下、簡単にまとめよう。

  • 仕事……騙し騙し取り組んで、その場その場でそれなりに凌いでいたと思う
  • 趣味(小説)……試行錯誤が上手く行かず、匙を投げてしまった
  • 健康面……運動不足で太り、関節に違和感を生じていた
  • 人間関係……能動的に人と連絡を取ることをせず、SNSも放置して多くの人と距離が開いた

以降の文では、趣味(余暇時間)と健康面に関して補足をする。

そもそも趣味の小説に関しては、2018年以前にもあまり上手く行っていたと言える時期はないと言えよう。

以前から「趣味で小説を書いている」ということ自体が気恥ずかしくて、私はそれを人前で胸を張って言うことができなかった。昔書いていたものが本当に稚拙なものだったというのもあるが、過剰な自意識と妙なプライドがそれを邪魔していた。
なので、ペンネームのアカウントを作ってはコソコソと活動していた。

さて、モチベーションの低迷期においては、何度か長編小説を書こうとして構想を練ったものの、どれもまとまりを得ずに設定の状態で放置されてしまっている。
唯一、それなりに上手く行ったと言えるのは2021年の3月に書いた2万字超の短編小説ぐらいだ。

じゃあその期間中、余暇の時間は何をしていたかというと、一言で言って無為にダラダラとした時間を過ごしていた。
ある時期はライトノベルや漫画を読み漁ったり、またある時期はNetflixでアニメ観たり……、スマホニンテンドースイッチでゲームにのめり込んでいた時期もあった。

食生活の面では、暴飲暴食をしたとまでは行かないが、健康への配慮は足りなかったと言えそう。
運動はだいたい、毎年の健康診断前の約1ヶ月を除いては全然しなかったので、体重や体脂肪率がそれなりに増えた。 体のコンディションとしては2023年8月頃が一番悪く、お腹はぽっこりと出ていたし、左肩や左膝の関節に違和感があった。

ターニングポイント=囲碁

最初のまとめに記したように、気持ちが浮上するきっかけになったのは(なぜか)囲碁だ。

囲碁を始めるきっかけになったのは、今年の8月にプライベートで行った海外旅行だった。
旅行の帰りの飛行機で、座席に付属していた端末を見ていて、ふと囲碁のアプリが入っていることに気づいた。

囲碁はその昔、『ヒカルの碁』なる神漫画にハマっていた時期に少し覚えて、ちょっとだけ打てるようになったが、この8月の時点ではたぶん20年近くはブランクがあったと思う。
そこで、頭の体操、兼、時間つぶしぐらいのつもりでプレイしてみたのだが、時間が足りずに消化不良な感じで終わった。
ので、帰国後にiPadでアプリを探してインストールした。

前項の記述で察した方もいらっしゃるかもしれないが、私は結構のめり込みやすいタチである。
気づいたときには、仕事をしていないとき四六時中、囲碁をプレイするようになってしまっていた。
(残念ながら、棋力は大して伸びなかった。)

ではなぜこれがターニングポイントになったかというと、囲碁のコツ(だと自分が思ったもの)や敗因が自分の現実世界の問題点にぴったり符合するような気がしたからである。

誤解を恐れずにあえてわかりやすい表現をするならば、「囲碁をやってたら現実世界で盛大なブーメランの直撃を食らった」というところか。

いくつか例を挙げよう:

  • (凡例: 〈囲碁での学び〉 → 「現実世界でのブーメラン」)
  • 〈1つの局面の有利不利に拘泥しすぎると、盤面のより大きな手を見逃し、不利に追い込まれることになる〉 → 「ゲームやラノベばかりに没頭していてもその先に結実するようなものはなく、時間の空費になる
  • 〈一度に打てるのは一手だけ。より有意味な一手を打つ必要がある〉 → 「自分ももう中年だし、一年で一手と考えたら打てる手は限られている。もっと時間を有意義に使うべきだ」
  • 〈盤上の自分のすべての石のライフ(何手で詰むか)を管理する必要がある〉 → 「心身の健康や可処分時間もライフみたいなもの。なるべく健康に生きて、時間を有効活用すべき」
  • 〈石が分断され、孤立すると容易に死石に変わる〉 → 「一人でできることは限られているし、他者との関係性がないと無味乾燥な人生になりそう。人間関係も疎かにはできない」

……こんな具合だ。

そんなわけで囲碁をやってたら、逆に「囲碁やってる場合じゃねぇ」という心境になった
なので、囲碁も段々やらなくなってしまい、最後に打ってからもう3ヶ月は経った。

それからどうしたか(9月以降)

9月上旬に囲碁からの脱却を始め、私がまずやろうとしたことは、次の2つと言えるだろう。

  • 心身の健康を取り戻す
  • 他者とのつながりを取り戻す

上でも触れたが、心身の健康は何をやる上でも原動力となる大切な「ライフ(life=生命力→エネルギー)」だと認識している。

他者とのつながりも、何をやる上でもプラスに働く要素だろう。
仕事の面だけでなく、趣味の面でも、仲間や理解者がいることは励みにも強みにもなると思う。

より具体的に取り組んだことを箇条書きにしてまとめると、下のようになる。

  • 毎日運動
  • SNSでの活動を再開
  • 古い友人と連絡を取る
  • 「自分の取扱説明書」を書く
  • 「自分が人生で達成したいこと」という題目でマインドマップを作る

以降では、この内の取説とマインドマップについて補足をしよう。

「自分の取扱説明書」というのを書いたのも9月上旬のことだ。
これは、我流のメンタルケアの一環で、項目としては以下のようなものだ。

  • 自分の性格
  • 好きなこと、嫌いなこと
  • メンタル
    • やる気があるときとないときの違い
    • どういうときにストレスを感じるのか
  • やりたいこと
  • 他者についてどう思っていて、どうしたいのか
  • :

これらのような項目を思いつくまま並べ、つらつらと言語化してみた。
これは自分を客観視することに役立ったと思う。特に「やる気があるときとないときの違い」は、自分の行動をどう改善すればいいかを図る良い指針になったと思う。

ここで1つ、自分の昔からの悪癖を述べると、それは「問題を自分だけで抱え込むこと」だ。
その悪癖を回避するため、上の取説は初めは自分用だったが、後ほど少し手を加えてパートナーにも見てもらうことにした。
これは、この後に取り上げるマインドマップについても同様にした。

さて、取説の中でもう1つ大事な項目が「やりたいこと」だ。
私がここで改めて思ったことは、「やっぱり、小説を書くことにはチャレンジしたいな」ということだった。

やりたいことに優先度をつけることも、とても大事だと思う。
囲碁脳で考えれば、先述の通り残りの人生で打てる手の数は限られているし、盤面で陣地を狙って取りに行けるところもそう残っていないように感じられた。

思い返せばそれまで(〜2019年ぐらい)の自分には、打席に立って来た球に全てフルスイングするようなノリがあった。これによって、本当はやりたくないことだったり、やらなくてもいいことだったりにエネルギーを割きすぎてしまっていたと思う。
その結果、自分が本当にやりたいことが見えづらくなってゆき、真綿で締められるようにじわじわとストレスを感じていた……のかもしれない。

取説を作った1ヶ月後に、「自分が人生で達成したいこと」という題目でマインドマップを作った。
これはその優先度を考える上でも、良い取り組みだったと思う。

作り方としては、まず「どんな人生を送りたいのか」を根っこのノードとして置いた。
次に、優先度が高いと思う項目をその子ノードとして並べ、更にその要素になるものや、達成のための条件を孫ノード・ひ孫ノードとして樹形図を育てていくような流れで取り組んだ。

ここで、少しだけ実際に作ったマップの中身を開示しよう。
その根っこのノードは「自分にとって満足の行く人生」だ。
直下の子ノードには「望む分野で一定の成功を収める」ことと、「死ぬまで充実した時間を過ごす」ことが入っている。小説でも成功できたらいいなという願望はあって、前者の子ノードに置いている。

このマインドマップはときどき見返して、自分にとって大事なことと、それらの優先順位や達成状況を俯瞰的に確認することに役立てている。
ときには「これも大事だな」と思って新たにノードを追加したり、順序を入れ替えたりすることもある。

それからどうなったか(12月現在)

9月から年末にかけての取り組みで、それぞれがどうなったか。
簡単にまとめてみよう。

  • 健康面……体重・体脂肪ともに減少し、体内年齢が6歳下がった。スリムになり、関節の違和感も消えた
  • 人間関係……SNSで連絡を交わすだけでなく、忘年会や登山などで旧来の知人・友人とリアルで再会できた
  • 仕事……適度に距離を置きつつ、業務時間内は以前より集中して取り組むことができるようになった
  • 趣味(小説)……毎日早起きして創作の時間を取り、気づいたら10万字超の小説が1作できていた

概ね、万事上手く行くようになったと言って差し支えないだろう。

とはいえ、まだまだ課題も残っている。
人間関係の面ではまだ疎遠になったままの人もいるし、小説もその1作がたまたま出来ただけかもしれない。
なので、上記のような取り組みは今後も継続していくつもりだ。

といっても、心身の健康がベースにはあるので、無理をするのは逆に良くない。
そんな考えがあって、適度に充実した日々を過ごすことができるようになった気がする。

改めてまとめ

そんなこんなで、ここ数年は長らく低浮上だったが、8月下旬に囲碁にハマったことをきっかけとして気持ちが持ち直し、最近は心身ともに健康で充実した毎日を送っている。

むすびに

意外に長くなりました。
駄文に長らくお付き合いいただき、ありがとうございます。

このエントリを読んで、「こんなヤツもいるんだなあ」ぐらいに思ってもらえばいいと思っています。

今年お世話になった方もそうでない方も、2023年お疲れ様でした。

良い新年をお迎えください。